この作品について
今週末は雪が降るということだったので、予定を入れずおうちで過ごすことにしました。
なにを観ようか迷ったのですが、少し前から気になっていたNetflixで配信されている
『でっちあげ』を観ようと決めました!
・・・かなり見ごたえのある作品でした。
「事実ではないこと」が“真実”として広がっていく恐ろしさを描いた社会派ドラマです。
観ていてずっと苦しい。
でも、目を逸らしちゃいけない作品だとも感じました。
観ていて本当~にいたたまれない気持ちになりました。。。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男~ |
| 公開日 | 2025年6月27日 |
| 監督 | 三池崇史 |
| 出演 | 綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、小林薫 他 |
| ジャンル | 社会派ドラマ、サスペンス |
| 上映時間 | 約130分 |

画像出典:映画.com
あらすじ(ネタバレなし)
小学校教師として真面目に働いていた一人の男性。
ある日、彼は突然「殺人教師」として告発される。
発端は、保護者からの一方的な訴え。
それを疑うことなく拡散していく周囲、煽るメディア、沈黙する組織。
本人がどれだけ否定しても、
一度貼られたレッテルは簡単には剥がれない。
真実が何なのかよりも、
「信じたいストーリー」だけが一人歩きしていく中で、
彼の人生は音を立てて崩れていく。
これは、誰の身にも起こり得る“でっちあげ”の物語です。
おすすめポイント
① 「集団の正義」がいちばん怖いという事実
この作品が怖いのは、
明確な悪役がいないところかもしれません。
みんな「正しいことをしているつもり」なんです。
子どもを守るため。
弱者の声を聞くため。
問題を見過ごさないため。
でも、その正義が重なったとき、
一人の人間を平気で潰してしまう。
「自分は大丈夫」と思っている人ほど、
胸に刺さる内容だと思います。
② 綾野剛と柴咲コウの演技合戦
冒頭で、柴咲コウ演じる律子ビューでのシーンがあります。
小学校教諭の薮下誠一(綾野剛)が報道にあるような殺人教師パターンです。
綾野剛が別の人に見えるぐらい怖くて、逆に柴咲コウは子供思いの優しい母という、
タイトルにある”でっちあげ”とは真逆の世界。
そして本題に入ると、綾野剛の生徒思いでどちらかというと気の弱い小学校教諭と、所謂モンペと呼ばれてしまいそうな母親役の柴咲コウ。
まるでパラレルワールドにきちゃったような錯覚を起こしました。
役者さんまじですごい!!って、一瞬言葉を失いました…
柴咲コウのサイコちっくな無表情、相当こわいです!!
周りを固める役者さんたちも素晴らしかったです。
綾野剛が追い詰められたときにやっっっと現れた小林薫、神!!!(笑)
③ メディアと世論の暴走を突きつける構成
事実確認よりも、センセーショナルな見出し。
誰かを断罪することで生まれる一体感。
この映画は、
メディアやSNSと距離を取れなくなった現代だからこそ、
よりリアルに、より恐ろしく感じます。
“真実を知る”ことと
“正義を振りかざす”ことは、まったく別だということを考えさせられます。

画像出典:映画.com
まとめ・おすすめ度
『でっちあげ』は、
決して後味のいい作品ではありません。
冤罪のおそろしさをいやというほど教えてくれる作品でした!
メディアの煽りによって、人ひとりの人生がぶち壊れてしまうかもしれない。
自分に置きかえたら震えちゃいます。
おすすめ度:★★★★☆(4.2 / 5)
観終わったあと、
噂を信じそうになったとき、
きっと一度立ち止まれるようになる。
そんな力を持った作品だと思います。
