この映画について
『教皇選挙』は、世界中を動かすと言われる教皇選挙(コンクラーベ)の舞台裏をフィクションとして描いた壮大なミステリーです。
閉ざされた礼拝堂、数百年にわたる教会の権力構造、信仰と政治のせめぎ合い――。
聖職者といえども人間なのだなと、思わずにはいられないストーリーでした!
この記事では、そんな『教皇選挙』を観て私が感じた“視界を変える瞬間”をお届けします。

画像出典:映画.com
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 教皇選挙(原題:Conclave) |
| 公開年 | 2025年(日本公開:2025年3月20日) |
| 監督 | エドワード・ベルガー |
| 主演 | レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、イザベラ・ロッセリーニ 他 |
| ジャンル | ミステリー、ドラマ、政治スリラー |
| 上映時間 | 約120分(※製作・編集等により版によって多少異なる可能性あり) |
あらすじ(ネタバレなし)
ローマ・カトリック教会。教皇が死去し、玉座は空位となります。
その裏では、世界中から集まった枢機卿たちが、閉ざされた礼拝堂の扉の向こうで密議を重ね、次の教皇を選ぶ“極秘の儀式”が始まっていました。
その儀式を統括することになった枢機卿ローレンス。彼の前に広がるのは、信仰か野望か――。
票が割れ、裏切りが動き、想定外の事件が起きる中、果たして新教皇誕生への扉は開かれるのか。
「一体誰が次期教皇になるんだろう?」と考えながら観ていましたが、ラストはまさかの展開に…!!
おすすめポイント
① 緊張と静寂が同居する映像演出
システィーナ礼拝堂の重厚な空気、枢機卿たちの静かな動き、そしてわずかな議論の波。
この映画は“騒がしいアクション”ではなく、“密室の静けさ”がドラマを支えていて、観ているだけで背筋がピンとします。
ちなみに、バチカンでの撮影は許可されなかったため、システィーナ礼拝堂のレプリカを制作したそうです!礼拝堂の天井画など、荘厳な宗教画もすばらしかったです!!
② 演技とキャストの存在感
レイフ・ファインズが演じるローレンスは、信仰に悩む男の揺れ動く心を見事に表現。
スタンリー・トゥッチ(『プラダを着た悪魔』でおなじみの!)やイザベラ・ロッセリーニら名優たちが脇を固め、政治と倫理が交差する人間ドラマに厚みを加えています。
いろいろな感情が渦巻きすぎて、途中からは「ローレンスすらも実は野望があるの?!」と疑いの目で見てしまっていました!
③ 信仰・権力・人間の本質に迫るテーマ
ただの選挙ドラマでは終わりません。
「教会のトップに立つとは何か」「信仰とは権力なのか」「選ばれる者と選ばれざる者、その差は何か」。
観終わったあと、映画の余韻として残るのは“教会”という枠を超えた、人間そのものへの問いです。
まとめ・おすすめ度
『教皇選挙』は、ミステリー映画としても人間ドラマとしても、観る者の視点を変えるほどの力を持った作品です。
その静謐な構図の中で、私たちの日常が問い直されるような――そんな“鏡”を差し出される体験でした。
映画館で観られず残念に思っていましたが、Amazonプライムビデオで観られて本当によかったです!
おすすめ度:★★★★☆(3.7/ 5)
教会の内幕に興味がある人、政治スリラーとして楽しみたい人、そして映画を観て“何かを感じたい”と思う人に、ぜひおすすめしたい一本です。

画像出典:映画.com

