この作品について
今日(もう日付変わっちゃいましたが)、映画館で『平場の月』を観てきました!
公開されたばかりだから、今の熱が冷めないうちに書き残しておきたいなと思って。
なんとなく大人な静かな恋愛映画が観たかったのと、井川遥さんが好きということで行ってきました。思った通りの静かで切なくて、”やさしい”大人の恋物語”でした。
なんというか…派手さは一切ないけれど、胸の奥にずっと余韻が残るタイプの映画。
日常の中で起きた”思わぬ再会”。大人になってこんな気持ちになるなんて思わなかった。って物語の二人は思ってたんじゃないかなぁ~と思って観てました。

画像出典:映画.com
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 平場の月 |
| 公開日 | 2025年11月14日 |
| 監督 | 土井裕泰 |
| 原作 | 朝倉かすみ『平場の月』 |
| 出演 | 堺雅人、井川遥、吉瀬美智子、成田凌、でんでん、大森南朋 |
| ジャンル | 人間ドラマ、恋愛 |
| 上映時間 | 約117分 |
あらすじ(ネタバレなし)
人生の折り返しを過ぎ、日々の仕事と生活に追われる“普通の大人たち”。
そんな中で、かつての同級生同士がふと再会し、静かに惹かれ合っていく。
特別な事件が起きるわけじゃない。
だけど、心の中では大きな波が立っている――。
「この年齢になってから恋をするって、こんなに苦しくて、こんなに温かいのか」
そんな想いがじんわり伝わってくる、優しくも切ない物語です。
おすすめポイント
① “静けさ”で語る、大人の恋
二人の再会は全然ロマンチックでもなんでもなくて、地元ならあり得るなーなんで思ったシチュエーションでした。どっちもドキドキとかきゃぴきゃぴ感を出していなくて、それが妙にリアルで。
そこから少しずつ、二人のペースで距離を縮めていくかんじがなんかよかったです!
② サバサバ井川遥
キレイで洗練されていて、女性からも男性からも憧れの井川遥さん。
今回原作も読んでいないし、余計な情報はほとんど入れずに観に行ったのですが、再会した初恋の相手を演じた井川遥さんはなんと、言葉遣いから対応から何から何までサバサバ女子でした!!(しかもほぼスッピンだったと思う!!)
ワタシ的にはそこがよかったなーと思っています。だって、井川遥が女らしい美女役だったらありきたりすぎてつまらないし、薄っぺらくなっていた気がする(笑)
あのキャラにすることによって、なんか親近感がわいて物語への没入感を味わえました。
それでも全然”いい女オーラ”は隠しきれていなかったですけど!!
③ 静かに淡々と進んでいくストーリー
この作品って、特に大事件とかは起きないんです。
ある男性、もしくは女性の『生活』もしくは『人生』をのぞき見している感覚と言いますか。
何気ない仕草、会話、沈黙。
普段自分達がしている会話って他愛もないことだと思うんですけど、まさにそんなかんじ。
ただ、観終わったあと、誰かのことを思い出しそうになる映画です。
まとめ・おすすめ度
『平場の月』は、派手さや刺激を求める人には向かないかもしれませんが、
“普通の大人の恋愛”の揺らぎを静かに、美しく描いた作品です。
正直途中からオチがわかってしまったんですが、それでも、心の奥がほんのり温かくて、ちょっと苦い。いや、むしろ時間が経ってからのほうがふと思い出しそうな作品でした。
おすすめ度:★★★☆☆(3.5/ 5)
大人の恋愛が描かれた映画が好きな人、静かに深い物語が観たい人、
そして「最近ちょっと心が疲れているな」と感じる人にこそ届いてほしい一本です。
