『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』―狂おしい愛と破滅の物語―

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この映画について


初めて『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』を観たのは、二十歳を少し過ぎたころ。
たぶん、映画を観始めて30分もしないうちに、私はこの世界に心を奪われていました。

激しすぎる愛、壊れていく心、そして息をのむほど美しい映像…。
ベティとゾルグの狂おしくも切ない愛の物語は、私にとって今も特別な一本です。

この記事では、この映画を観た私なりの感想とおすすめポイントをお届けします。


基本情報

項目内容
タイトルベティ・ブルー/愛と激情の日々(原題:37°2 le matin)
公開年1986年
監督ジャン=ジャック・ベネックス
主演ベアトリス・ダル、ジャン=ユーグ・アングラード
ジャンルロマンス、ヒューマンドラマ
上映時間120分(劇場版)/185分(ディレクターズカット版)

あらすじ(ネタバレなし)

南フランスの海辺で暮らす小説家志望のゾルグは、若く美しい、自由奔放な女性ベティと恋に落ちます。
情熱的で激しい愛に溺れるふたり。しかし、やがてベティの心は少しずつ不安定になり、物語は予想もしない方向へ…。

ただの恋愛映画では終わらない、濃厚で切ない愛の物語です。


おすすめポイント

ここからは、私がこの映画を大好きな理由を3つに分けて紹介します。


① 魅力あふれるヒロイン・ベティ

まずは、なんといってもヒロイン・ベティのキュートさ!!
『THE・自由』『THE・本能の塊』という言葉がぴったりです。

喜怒哀楽が激しくて、理性なんて皆無!!
衝動的で、愛情深くて、そして壊れやすい――まるで“きれいなガラス”のような女の子。

ゾルグのことが大好きで、全力で愛をぶつけるベティ。
でも、同じくらい怒りのパワーも異次元で、車にペンキをかけたり、放火しちゃったりもします。めちゃくちゃです。

なのに、だからこそ、目が離せないんです。


画像出典:映画.com

② 映像美と音楽の魔法

この映画の映像と色彩は本当に美しくて、まるで夢の中に迷い込んだような感覚になります。
南フランスの青い海、マジックアワーの空、揺れるカーテン…。
ひとつひとつのシーンが絵画のようで、観るたびにうっとりしてしまいます。

そして、作曲家ガブリエル・ヤレドの切ない音楽が、この物語をさらにドラマチックに彩ります。ラストシーンに流れる旋律は、きっと忘れられないはず。


③ 狂気と愛、そして破滅

ベティとゾルグの愛は、まさに「狂気の愛」。
苦しくて、切なくて、どうしようもないのに、どうしようもなく美しいんです。

観ているこちらは「え?え?だいじょうぶなの?」と思いながらも、
ふたりにとってはきっと、それが“幸せ”なんだろうと妙に納得している自分がいました。

普通じゃないからこそ、強く胸を締めつけられる――
そんな、忘れられない愛の形がここにあります。


まとめ・おすすめ度

激しさと儚さが同居した、狂気的な恋愛映画です。
ベティとゾルグの愛に共感できるかどうかは別として、
「この世にこんなにも濃厚な愛が存在するんだ」という衝撃を受けることは間違いありません。
この記事を書いていて数年ぶりにまた観たくなってきてしまいました!!
もし、“普通じゃない愛”に触れてみたいなら、この映画はきっと忘れられない1本になるはずです。

というわけで、最初のおすすめ映画はわたしのBEST OF MOVIEでした。

おすすめ度:★★★★☆(4.9/5)


補足:視聴方法

2025年9月時点では、TSUTAYA DISCASでレンタル可能なようです。
(最新情報は各サービスでご確認ください)

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